工場のフレキシブル生産システムとは?導入のメリット・デメリット
2023.02.16
工場の生産システムの一つである、フレキシブル生産システムをご存じでしょうか。
フレキシブル生産システムを導入すれば、発注数に応じて柔軟に生産量の増減や品目の切替えをすることが可能です。
今回は工場や倉庫をお探しの方に向けて、工場で導入されるフレキシブル生産システムとはどのようなものか、メリット・デメリットについてご紹介します。
工場で導入できるフレキシブル生産システムとはどんなもの?
これまでの生産ラインでは、一つの製品を大量生産することが目的となっていました。
しかし近年では、同じものをたくさん作るよりも、さまざまな種類のものを少しずつ作ることを求められる時代になっています。
このようなニーズにこたえるのが、今回ご紹介するフレキシブル生産システムです。
フレキシブル生産システムとは、多くの品種を少しずつ製造することに対応した柔軟なシステムのことで、Flexible Manufacturing Systemの頭文字をとってFMSとも呼ばれます。
従来の製造現場では一つの生産ラインで一つの品目を大量生産していましたが、フレキシブル生産システムでは小ロットで複数の品目を生産可能です。
各工程に機械を導入してそれぞれをデータ連携することで、別製品の切り替えを自動化しています。
加工、組立、検査、搬送といった製造プロセスの全工程を一元化しています。
工場でフレキシブル生産システムを導入するメリットとは?
フレキシブル生産システムを導入するメリットは、自動化によって人材育成に関するコストを削減できるところです。
産業用ロボットが製造するため、人の手でおこなうよりも作業のバラつきが改善され、品質安定も図れます。
また、人が作業しないことで製造現場の危険を排除することもでき、事故のリスクも低減できます。
自動で効率よく製造ができるので、製造時間の短縮も可能です。
工場でフレキシブル生産システムを導入するデメリットとは?
フレキシブル生産システムを導入するデメリットは、初期設備の投資コストがかかるところです。
結果的にコスト削減が可能ですが、導入のための産業用ロボットは高額です。
また、産業用ロボットを人の手に置き換えるためには、ティーチングとプログラミングが必要になります。
ティーチングには高い技術と専門知識が必要で、対応できる人材がいないと導入は難しいでしょう。
まとめ
今回は工場や倉庫をお探しの方に向けて、工場で導入されるフレキシブル生産システムとはどのようなものかと、メリット・デメリットについてご紹介しました。
フレキシブル生産システムを導入することで、人材不足や品質のバラつきなどの課題を解決し、生産性を向上することができます。
デメリットに関して問題がないようであれば、ぜひ導入を検討してみてください。
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