売れやすい工場の立地と建物条件とは?大型設備があっても売れるのかを解説
2024.06.02
稼働率が低下した工場や事業拡大に伴って使用されなくなった工場を売却したいと考えている企業の方もいらっしゃるかと思います。
しかし、工場の売却はどうしても時間がかかり、難しいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回は、工場を売却する際に考慮すべき売れやすい工場の立地や建物条件に加えて、設備がある工場は売却できるのかについて解説します。
売れやすい工場の立地条件とは
まず覚えておいたほうが良いのが、建築基準法では用途地域ごとに建築できる建物の種類が規定されており、工場は「第二種中高層住居専用地域」「田園住居地域」「近隣商業地域」「準工業地域」などで建設が許可されているという点です。
ただし、エリアによっては床面積や事業内容に制限がある場合があるので、売却前に確認が必要です。
建築制限のある工場は需要が制約されるため、売れ残る可能性が高くなってしまうなんてことがあります。
そして、売れやすい工場の立地条件は、前面道路の幅員が十分で駐車スペースが確保されていることや、高速道路や幹線道路へのアクセスが良いことです。
そのほかにも周辺に多くの工場がある工業団地内の場合も、需要が一定数あるため、早期かつ、高値で売却できる可能性があります。
売れやすい工場の建物条件とは
売れやすい工場の建物条件としてまず挙げられるのが、単純な造りで間仕切りが少ない平屋の工場は、さまざまな用途に適しており、購入希望者も多く集まりやすい傾向があるといった点です。
また、建築確認済証が交付されていることも、工場の建物条件において売れやすい要因になります。
上記の場合、購入後に増築がおこなわれていて、既存不適格物件となっているケースもあるため、これらの工場との差別化ができるのです。
そして、所有者の権利が正確に登記されていることも重要ですので、売却前に確認しておくことがポイントです。
大型の設備がある工場は売れにくい?
専門性が高い機器が設置されている工場は、その事業内容が限定されるため、需要が制約されることがあります。
これにより、多くの購入希望者を逃す可能性が高まりますので、大型設備は売却前に撤去することが望ましいです。
また、撤去が難しい設備がある工場も、売却が難しい工場の特徴といえます。
設備をそのままにして売却すると、買主の負担が増加するため、購入を避けられる可能性が高まります。
撤去にはコストがかかりますが、売却前に設備を処分しておくことで、売却の機会を広げることができます。
まとめ
売れやすい工場の立地条件は、前面道路の幅が十分であることや高速道路や幹線道路へのアクセスが良好なことなどが挙げられます。
また、建築確認済証の交付を受けているか、登記が適切におこなわれているかも重要なポイントとなります。
大型設備が設置されている工場は、購入ニーズが低下する傾向があるため、売却前にこれらの設備を撤去し、単純な造りにしておくことが重要です。
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