貸倉庫の倉庫賃貸借契約と倉庫寄託契約の違いは?それぞれのメリットを解説
貸倉庫を契約するとき、倉庫賃貸借契約と倉庫寄託契約の2種類の方法があります。
この2つには、どのような違いがあるのでしょうか。
今回は貸倉庫の契約をお考えの方に向けて、倉庫賃貸借契約と倉庫寄託契約の違いとそれぞれのメリットについてご紹介します。
貸倉庫の契約における倉庫賃貸借契約と倉庫寄託契約の違い
貸倉庫を利用したいとき、倉庫賃貸借契約と倉庫寄託契約の主に2種類の契約形態から選ぶことになります。
まず倉庫賃貸借契約とは、倉庫というスペース自体を借りる方法です。
貸倉庫の建物丸ごと、あるいは倉庫の一角のスペースを借りて、荷物の保管が可能です。
一方で倉庫寄託契約とは、倉庫会社と寄託契約をして、保管料を支払うことで荷物を預かってもらう契約です。
イメージとしては物の保管契約で、さらに料金を支払えば、商品のピッキングや梱包なども依頼できます。
つまり、この2つの契約の違いは、貸倉庫に保管する荷物を誰が管理するかです。
倉庫賃貸借契約の場合はスペースを借りられるだけなので、そのなかに保管する荷物の管理は借主がおこないます。
また、倉庫寄託契約で利用できるのは、営業倉庫に限定されています。
営業倉庫とは、倉庫業の営業をおこなうために、国土交通大臣の登録を受けている倉庫のことです。
営業倉庫以外で倉庫寄託契約をおこなうことは法律で禁止されているため、利用する際は、営業倉庫であるかの確認が必要です。
貸倉庫の契約における倉庫賃貸借契約と倉庫寄託契約のメリットとは?
次に、倉庫賃貸借契約と倉庫寄託契約のそれぞれのメリットについてご紹介します。
まず倉庫賃貸借契約のメリットは、毎月決まった料金でスペースを占有して利用できるところです。
賃貸料は基本的に固定費になるため、かかるコストの大幅な変動がないところもメリットです。
広い貸倉庫を借りれば、棚を設置するなどスペースを自由にレイアウトして使用することができます。
また、3年以上の長期契約になることが多いため、保管期間が長い場合は、倉庫賃貸借契約がおすすめです。
次に、倉庫寄託契約のメリットは、荷物の量が少ない場合にも利用しやすいところです。
短期間で区切った料金設定ができるので、荷物の量が季節によって変動する場合にも、おすすめです。
利用する営業倉庫は厳しい基準を満たしているので、大切な荷物を安心して預けることができます。
さらに、物流のプロに入出庫作業などの業務を委託できるところもメリットです。
まとめ
倉庫賃貸借契約と倉庫寄託契約は、スペースを借りるのか、荷物の管理を委託するのかの違いがあります。
どちらにすべきか、契約期間や料金の違いにも注目して検討してみましょう。
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