ABC工事ってどんな工事?賃貸倉庫を借りるときは知っておこう!
2023.06.03
賃貸倉庫は、棚を設置したり、照明器具を設置するなどの内装工事を検討される方も多いです。
倉庫の内装工事をするとき、ABC工事という用語を知っておくと便利です。
今回は賃貸倉庫を検討されている方に向けて、内装工事に関する専門用語であるABC工事について、その違いや特徴について解説します。
賃貸倉庫の内装工事におけるABC工事とは?それぞれの区分を紹介
ABC工事とは、倉庫やオフィスなどの事業用物件の内装工事に関する3つの分類のことです。
倉庫の内装工事は、A工事、B工事、C工事というように分類されます。
まずA工事とは、オーナーである貸主が費用負担しておこなう工事のことで、施工業者もオーナーが選んで発注します。
次にB工事とは、費用負担は借主ですが、オーナーが指定した施工業者がおこなう工事です。
借主の希望で、オーナーが所有している施設や設備を変更する場合にB工事となります。
最後にC工事とは、費用負担も施工業者の選定も借主がおこなう工事のことです。
賃貸倉庫の内装工事におけるABC工事とは?それぞれの違いと特徴
ABC工事の違いは、費用負担者と施工業者の指定を誰がするかの2点で、工事の内容も異なります。
賃貸倉庫の場合は、A工事は以前の借主が退去した後の原状回復工事や共用設備の補修などが該当します。
賃貸倉庫を借りる側にとっては、A工事に直接関わることはないでしょう。
B工事は火災報知器などの防災設備工事、空調設備の工事など、オーナーが所有している設備の工事などがあります。
費用は借主が支払いますが、発注自体はオーナーがおこなうので、高額なコストがかかってしまうというリスクもあります。
B工事はもっともトラブルになりやすいという特徴があり、費用負担や工事の許可について借主・貸主双方でしっかり話し合っておきましょう。
最後にC工事は、賃貸倉庫を借りる場合の一般的な内装工事や照明の設置、インターネット回線工事、電話工事などが該当します。
C工事は施工業者と直接交渉できるので、もっとも工事費用を安く抑えることができます。
なお、C工事の実施にもオーナーの許可が必要なので、事前に契約書などを確認するのがおすすめです。
B工事かC工事かは判断が難しいことも多いので、オーナーに相談して判断しましょう。
このようにABC工事は費用負担や特徴が異なるので、賃貸倉庫を探すときは、どの工事が必要かをチェックしておくと、工事費用を抑えられます。
まとめ
今回は賃貸倉庫を検討されている方に向けて、内装工事に関する専門用語であるABC工事について、その違いや特徴について解説しました。
ABC工事とは、倉庫などの事業用不動産の内装工事に関して、費用負担と発注者を分類する言葉です。
内装工事前提で賃貸倉庫を探す際には、便利な知識ですので、ぜひ覚えておいてください。
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