貸倉庫で食品を保管するときの基準となる3温度帯・4温度帯とは?
2023.05.19
家庭では食材によって保管方法を変えると思いますが、貸倉庫でも同様です。
貸倉庫などで食品を保管するときには、3温度帯・4温度帯という指標が使われていることをご存じでしょうか。
今回は、貸倉庫や工場の売買をご検討中の方に向けて、3温度帯・4温度帯とはそれぞれどういった基準なのかについてご説明します。
貸倉庫で食品を保存するときの3温度帯・4温度帯とはどんな基準?
倉庫で食品などの温度管理が必要になるものを保存するときや配送するときには、3温度帯・4温度帯という基準が設けられています。
3温度帯とは、常温・冷蔵・冷凍の3つで、家庭などでも一般的に浸透している分類と同じものです。
具体的には常温は10℃から20℃、冷蔵はマイナス5℃から5℃、冷凍はマイナス15℃以下が目安です。
さらに、冷蔵はマイナス3℃から0℃までが氷温、マイナス3℃はパーシャルに分けられます。
氷温は凍り始める直前、パーシャルは半凍結や微凍などの状態です。
氷温は漬物など、パーシャルは鮮魚類など、凍りすぎると品質が落ちる食品に適しています。
さらに、常温のなかには20℃以上の加温という分類もあり、ピザやフライ類などの食品はこの分類になります。
そして4温度帯とは、指定温度で保管する定温という基準が加わったものです。
具体的な指定温度は食品によって異なり、チョコレートやワイン、生鮮野菜などの、厳格な温度管理を求められる食材に適用されています。
常温と混同しやすいですが、常温は屋外の温度が基準となるため、季節や貸倉庫が立地するエリアの影響を受けやすいでしょう。
3温度帯・4温度帯とは?貸倉庫の分類にも使用される保管温度帯
3温度帯・4温度帯などの保管温度帯を基準として、貸倉庫も4種類に分けられています。
まず常温倉庫とは、一般的にイメージされるもっともポピュラーな倉庫です。
温度管理がされていないため、お菓子類や粉類、調味料や缶詰などを保管するのに適しています。
定温倉庫では、高過ぎず低過ぎない温度が保たれており、ワインや生鮮野菜などが保管されています。
冷蔵倉庫は10℃以下の冷蔵保管が可能で、肉類・魚介類・卵などの保管がされています。
保管する食品に合わせた、きめ細やかな温度調整が可能です。
マイナス15℃以下の保管温度帯は冷凍倉庫と呼ばれ、冷凍食品やアイスクリームなどの保管に適しています。
まとめ
今回は、貸倉庫や工場の売買をご検討中の方に向けて、3温度帯と4温度帯とはそれぞれどういった基準なのかについてご説明しました。
貸倉庫を借りるときは、保管温度帯によって細かい分類があることを知っておきましょう。
食品保管のための貸倉庫をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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