工場売却で注目の選択肢!セール&リースバックとはどんな手法?
2022.03.09
工場売却の選択肢として、近年話題になっているセール&リースバックという方法をご存じでしょうか。
セール&リースバックとは、所有している不動産を売却すると同時に賃貸借契約を結ぶ方法です。
今回は、工場の売却をお考えの方に向けて、セール&リースバックとは何かと、メリット・デメリットをご紹介します。
工場売却でおすすめのセール&リースバックとは?
工場を売却する場合、建物と敷地をまとめて売却する方法や、更地にして土地を売却する方法、M&Aによって株式を譲渡する方法もあります。
上記以外の方法として、今回ご紹介するのが工場のセール&リースバックです。
セール&リースバックとは、不動産売却をおこなったうえで、買主と賃貸借契約を締結し、その工場を使用し続ける方法です。
マイホームに住みながら家を売却できる方法として知られていますが、工場の売却でもメリットの多い選択肢です。
セール&リースバックを選ぶメリットは、売却をすることでまとまった資金が手に入るところです。
売却しても工場は貸工場として使い続けることができるので、機械設備などはそのまま使い続けることができます。
工場の移転費用や、機材の処分・買い替えの費用がかかりません。
また、セール&リースバックの契約では数年後に買い戻しができる特約をつけることも可能です。
業績が回復したら買い戻しができるので、工場の経営者を守る手法としても注目されています。
工場売却でおすすめのセール&リースバックのデメリットと注意点
工場売却の選択肢としておすすめのセール&リースバックですが、デメリットや注意点も知っておきましょう。
セール&リースバックのデメリットは、通常の工場売却と比較して、1割から2割ほど割安な売却額になってしまう点です。
そして貸工場になるので、毎月のリース料の支払いが発生します。
リース料の相場は売却価格10%程度ですので、高く売却できれば、その分負担が大きくなってしまいます。
なお、リース料は周辺の貸工場の家賃相場よりも高くなることも多いです。
また、工場の売却ではそもそもセール&リースバックが利用できないケースもあります。
売却価格よりも銀行への借入が多く、全額返済できない場合はセール&リースバックは認められないため注意が必要です。
まとめ
今回は、工場の売却をお考えの方に向けて、セール&リースバックとは何かと、メリット・デメリットをご紹介しました。
セール&リースバックは資金調達ができるうえに、工場をそのまま使用し続けることができる売却方法です。
メリットだけでなく、月々のリース料の負担など注意点もあるので、他の売却方法と比較して検討することをおすすめします。
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