工場の悪臭防止法とは?悪臭を発生させないための対策をご紹介!
2022.11.21
工場を長い間操業していくには、地球環境や周辺住民への配慮が重要です。
工場では、騒音や振動によって近隣トラブルに発展することがありますが、悪臭にも気を付ける必要があります。
今回は、大阪府で工場の運営をご検討中の方に向けて、工場の悪臭防止法とはなにかと、悪臭を発生させないための対策をご紹介します。
工場の悪臭防止法とは?大阪での規制の内容は?
悪臭防止法とは、規制エリア内の事業活動に伴って発生する悪臭への規制について定めた法律です。
大気環境への影響の緩和と、住民の生活環境と健康を保護することが目的です。
悪臭防止法の規制地域は、地域の環境や自然などを考慮して各都道府県知事が指定します。
大阪府においては、府内の全域が悪臭防止法の規制地域として指定されています。
もし、規制地域において悪臭防止法の基準を超えていると判断されると、改善勧告や改善命令がおこなわれます。
住民の生活環境が損なわれているにも関わらず、改善が見られない場合は懲役または罰金の罰則があります。
悪臭規制法では、特定悪臭物質の濃度による規制と、臭気指数による規制の2種類の規制方法があります。
工場の「敷地境界線」と煙突などの「排出口」、「排出水」の3か所でそれぞれ基準が設けられています。
工場の悪臭防止法とは?大阪府での悪臭苦情の発生状況と対策
次に、大阪府での悪臭苦情の発生状況を解説します。
2013年のデータでは、855件の悪臭苦情が発生しており、そのうち約25%が製造工場です。
飲食業やサービス業などの都市・生活環境がもっとも多く50%以上を占めており、次に製造工場、畜産農業が続きます。
工場の操業においては、悪臭を発生させないための対策が重要です。
悪臭の原因となる原材料の使用を最低限に抑えることや、使用する場合は厳重に保管や管理することが必要です。
さらに、事業所内の清掃や設備の密閉化、ダクトなどの設置も重要な対策です。
悪臭原因物質に効果的な脱臭装置を設置するのもおすすめです。
また先述のとおり、大阪府は府内全域が悪臭防止法規制地域になっており、規制方法や指導に関しては市町村単位で取り決めています。
具体的な規制に関しては、工場が位置する市町村へ問い合わせることをおすすめします。
まとめ
今回は、大阪府で工場の運営をご検討中の方に向けて、工場の悪臭防止法とはなにかと、悪臭を発生させないための対策をご紹介しました。
工場を操業するときには、悪臭防止法の規制基準を確認し、適切な対策をおこなうことが重要です。
大阪府ではすべてのエリアが規制地域に指定されていますが、具体的な規制基準は市町村によって異なりますので、事前に問い合わせることをおすすめします。
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