工場の建築でよく使われる重量鉄骨造とは?メリット・デメリットとは
2023.11.06
建物の構造にはさまざまな種類がありますが、工場として使用する場合は、重量鉄骨造の建物がおすすめです。
重量鉄骨造にはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
今回は、工場の建築でよく使われる重量鉄骨造とはなにか、軽量鉄骨造との違いとメリット・デメリットについてご紹介します。
工場の建築でよく使われる重量鉄骨造とは?軽量鉄骨造との違い
重量鉄骨造とは鉄骨造の種類のひとつで、厚みが6mm以上の鋼材が使用されている建物です。
6mm未満の軽い鋼材であれば、同じ素材で合っても軽量鉄骨造に分類されます。
つまり、重量鉄骨造と軽量鉄骨造の違いは、部材の厚さです。
使用する鋼材の厚みが違うことで、建物の強度や防音性、耐火性なども変わってきます。
重量鉄骨造のほうが強度が高いため、商業ビルや高層マンションなど、規模の大きい建築物で採用されることが多いです。
一方で軽量鉄骨造は、居住用住宅や2階建ての以下の小規模の店舗などに採用されています。
また、建築コストも、分厚い鋼材を使用している重量鉄骨造のほうが高くなります。
工場の建築でよく使われる重量鉄骨造のメリットとは?
工場の建築で重量鉄骨造を採用するメリットは、強度の高さと耐震性の高さです。
もともと鉄骨造は強度が高い構造ですが、さらに厚みのある部材を使用することで、強度をアップさせることができます。
そのため、国税庁が定める耐用年数も、ほかの構造と比較して長めに設定されています。
また、設計の自由度の高さもメリットのひとつで、重量鉄骨造であれば、広い空間をつくることが可能です。
広い空間が必要となる、工場として使用する場合は大きなメリットと言えるでしょう。
遮音性も高いので、工場で大きな音のでる機械などを使用する場合にも最適です。
工場の建築でよく使われる重量鉄骨造のデメリットとは?
重量鉄骨造のデメリットは、先ほども述べたように建設コストが高いところです。
部材の厚みがあることで、資材自体にコストがかかるうえに、資材の運搬や基礎工事のコストもかさみます。
重量鉄骨は重いため、地盤によっては地盤の補強工事にさらなる費用がかかります。
強い地盤を選ぶ必要があるため、工場の立地の面で不利になることもあるでしょう。
また、地盤強化などの工事が必要になることで、全体の工期が長くなるところもデメリットです。
まとめ
今回は、工場を建設予定の方に向けて、工場の建築でよく使われる重量鉄骨造とはなにか、軽量鉄骨造との違いとメリット・デメリットについてご紹介しました。
重量鉄骨造で工場を建築すれば、防音性や耐火性に優れた建物になり、地震への備えにもなります。
一方で軽量鉄骨造と比較してコストが高くなること、工期が長くなることがデメリットです。
株式会社トチタテビルディングでは、関西を中心に売り倉庫・売り工場物件をご紹介しています。
工場物件を借りたい・貸したいとお考えの方は、ぜひ当社までお問い合わせください。