工場の工事見積書はどこを見ればいい?内容やポイントについて解説!
2024.03.20
工場を建設する予定がある方のなかには、工事見積書の見方が分からない方もいらっしゃるかと思います。
また、工事見積書には、どのような項目が記載されているのでしょうか。
そこで今回は、そもそも工事見積書とはどのようなものなのかと、記載内容や確認のポイントについて解説します。
工事見積書とは?
工事見積書は、建設工事において工事内容や金額を詳細に示す書類のことは指します。
工事の種類や規模、工期、施工方法、材料費、人件費などが記載され、発注者と受注者の間で条件を取り決め、工事の進捗や品質を管理するのです。
そして、発注者は複数の業者から見積もりを比較し、適正価格や信頼性を確認します。
また、建物の建設は通常、オーダーメイドの仕様に基づいて計画され、実際に建設がおこなわれる現地で進行します。
このため、工事見積書の元になる図面などの資料が詳細であるほど、実際の工事費との差異が少なくなります。
工事見積書の内容
標準的な内容は、大きく分けて見積書表紙、見積内訳書、見積条件書の3つで構成されています。
まず、見積書表紙は、工事の概要や見積合計金額が確認できるページです。
具体的な項目として、費用の合計金額、工事名、建設場所の住所、見積作成者の連絡先などが挙げられます。
次に、見積内訳書には工事費の内訳明細が記載されており、総額工事費の根拠を確認することができます。
具体的な項目は、仮設工事や躯体工事などの材料費や工事内容、単価などが記載されます。
最後に、見積条件書です。
これは、どのような条件のもと見積もりを作成したかが記載されています。
具体的には、工期や施工範囲などです。
見積条件書では、発注者の要望が適切に反映されているかが確認できるでしょう。
工事見積書の確認ポイント
1つ目は見積内訳書に記載されている数量を確認することです。
これにより、計上漏れや重複計上などのミスが発見される可能性があります。
数量が過剰に計上されている場合、それは工事費の削減につながる可能性があります。
間違いの原因としては、設計図を計測する際の計測ミス、内訳書への転記ミス、内訳書上の計算ミスなどが挙げられます。
2つ目は、工事見積書がどのような工事条件や施工計画を基に作成されているかを確認することです。
工事費は、同様の用途や規模の建物の工事でも、工事条件によって大きく変動するためです。
たとえば、建設地周辺の道路が狭く、大型車両の通行が難しいと判断された場合、小型車両を使用した工事になり、資材の運搬や土の搬出などの作業効率が低下し、手間が増加することが予想されます。
この場合、労務費が高く計上され、全体の工事費もそれに応じて高くなります。
最後に、建物の形状が工事費に与える影響を確認することです。
建物の形状が高コストの要因となっていないかを確認する必要があります。
設計過程で特殊な形状や平面計画が採用された場合、当初の工事費予算を大幅に上回る工事費になる可能性が高まります。
まとめ
工事見積書とは、工事の内容や費用を明確にするために作成される書類です。
工事見積書には、工事の種類や規模、工期、支払い方法などが記載されています。
工事見積書は、工事を依頼する前に必ず確認し、納得した上で契約することが大切です。
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