冷凍冷蔵倉庫とは?建設するときに求められる設計内容とポイントも解説
2024.07.11
肉・魚・野菜・冷凍食品などは、低温で管理しないと製品を劣化させるなどのトラブルを引き起こすかもしれません。
そのため、大切な役割を担うのが冷凍冷蔵倉庫といえるでしょう。
この記事では、冷凍冷蔵倉庫とは何かのほかに、建設するときに求められる設計内容とポイントも解説していきます。
冷凍冷蔵倉庫とは
冷凍冷蔵倉庫とは、低温で商品を保管する倉庫で、主に肉・魚・農産物・乳製品など食品の保存に用いられています。
冷凍冷蔵倉庫では、上記のようにさまざまな食品を管理するため、保管する温度帯を4種類に分けています。
まず常温の場合、温度管理は必要とされていませんが、一般的には10℃~20℃で保管されていることが多いです。
また、10℃〜20℃で管理するのは低温、10℃以下で保管するのは冷蔵、マイナス20℃以下の場合は冷凍とされています。
そのことから、10℃以下で保管するものを「冷蔵倉庫」、マイナス20℃以下の温度で商品を保管するものを「冷凍倉庫」と呼んでいるのです。
そのほかにも、チルドに属する等級のものを冷蔵倉庫とし、フローズンに属する等級を冷凍倉庫と区分するケースがあります。
冷凍冷蔵倉庫を建設するときに求められる設計内容
冷凍冷蔵倉庫は、常温の倉庫に比べて倉庫内で活動する作業者の負担が大きいため、効率や安全に配慮した設計が必要になります。
まず、倉庫内の温度を一定に維持するため、エアコンや温度計を設置して適切な温度管理をおこなうとともに、倉庫全体を均一に冷却しなければなりません。
たとえば、搬入口にドッグシェルターを設けると外気との温度差を最小限に抑えられるので、搬入や搬送における負担を軽減できるでしょう。
ドッグシェルターは湿気や雨の侵入も抑え、倉庫内の環境を清潔に維持する効果も期待できます。
また、消防法に基づく消火・防火構造にしたうえで、国土交通大臣から示されている基準に適合した防水構造にする必要があります。
そのほかにも、倉庫内でのトラブルや事故を防ぐために義務付けられている「通知設備」の設置をおこない、万が一に備えましょう。
冷凍冷蔵倉庫を建設するときのポイント
冷凍冷蔵庫を建設するときのポイントとして、まず「適切な温度管理」が挙げられます。
また、商品の冷凍によるムラを防ぐよう、倉庫全体に冷気が循環する仕組みが必要になるので、ファンを設置するなどの対策が求められるでしょう。
そのほかにも、倉庫内に従業員が滞在する時間を短くするのも大切なポイントです。
そして、ピッキングの作業効率を高められる動線は、作業員の健康管理を図るだけではなく、売上の向上にもつながるでしょう。
なお、さまざまな法律や基準に適合しなければならない点にも十分に注意する必要があります。
まとめ
冷凍冷蔵倉庫とは低温で商品を保管する倉庫で、一般的には10℃~20℃で保管されていることが多いです。
また、設計やランニングコストが通常の倉庫よりも値段が高く、法律などで設置を義務付けられている設備もあります。
そして、建設時のポイントとしては、適切な温度管理や従業員の滞在時間も考慮することが重要です。
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