倉庫は木造でも大丈夫?木造倉庫のメリットや注意点を解説!
2024.09.30
倉庫を建設するうえで重要なのが、「どの建築構造を採用するか」です。
倉庫と言えば一般的には鉄骨造がイメージされると思いますが、木造の倉庫にも費用や節税の面でのメリットがあります。
今回は、木造倉庫の特徴と、メリットや運営するうえでの注意点についてご紹介します。
木造倉庫の特徴
木造倉庫の法定耐用は15年となっています。
鉄骨造りの倉庫は最長で31年となっているので短く感じるかもしれませんが、その年数で倉庫が使用できなくなるという意味ではありません。
法定耐用年数とは、減価償却費を費用として計上できる年数という意味で、実際の寿命は法定耐用年数より長いことが一般的です。
木造住宅を例に挙げれば、適切にメンテナンスをすれば100年以上住むことができるとも言われています。
また、2020年の国土交通省の発表によれば、全国の倉庫の総数14,981棟に対して木造倉庫は2,661棟と、全体の約18%を占めています。
木造は、鉄骨造と比較してコストや工期、断熱性が優れていることが要因でしょう。
木造倉庫のメリット
木造倉庫は鉄骨造よりも材料費が安く、工期も短いため人件費を抑制しやすいことから、費用を抑えて建築できる点がメリットです。
鉄骨造と比べて断熱性も優れており、外気温による影響を受けにくいところも木造倉庫の有利な点です。
鉄骨造の倉庫と比べて、光熱費を抑えながら倉庫内の温度を快適に保ちやすくなります。
先ほど述べた、法定耐用年数が短いこともメリットです。
倉庫の取得にかかった費用を、短期間で減価償却費として計上できるので、節税の面から見ても有利です。
木造倉庫を運営する際の注意点
木造倉庫を運営する際は、害虫対策に注意を払いましょう。
木造の建物はシロアリによる被害を受ける可能性があり、場合によっては倉庫の安全性を脅かすため、殺虫剤を使用するなど対策を講じる必要があります。
また、鉄骨造と比べて耐震性が劣るといわれています。
ただし、現行の耐震基準では震度6強から7程度の地震でも建物が倒壊しないことが基準となっているので、一定の耐震性は確保されています。
最後に、木造倉庫は鉄骨造よりも遮音性が低く、倉庫内の作業音が外に漏れてしまう恐れがあります。
倉庫内で大きな音が出る作業を頻繁におこなう場合は木造ではなく、遮音性が高い鉄骨造を検討しても良いでしょう。
まとめ
木造倉庫は、鉄骨造の倉庫と比較して、建築費用や工期の面で有利です。
さらに、建築費用の削減や断熱性に優れているなどのメリットがあります。
一方で、シロアリ被害などに遭いやすい、遮音性が低いといった点に注意が必要です。
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