工場の換気回数の目安は?換気の種類や方法についても解説
2024.10.07
工場の換気を定期的におこなうことで、有害物質の除去や感染症予防をしながら、安全かつ効率的な作業環境を作ることができます。
とはいえ、具体的にどのくらい換気したらよいか分からない方も少なくないでしょう。
今回は、工場内の換気回数の目安と重要性に加えて、換気の種類や方法について解説します。
1時間当たり必要な換気の回数と重要性
建築基準法では、1時間あたり10〜30回程度の換気が推奨されています。
冒頭でも話したように、換気は作業員の健康を守り、安全な作業環境を作るために重要です。
とくに、有害物質を取り扱う工場では、空気の入れ替えは必須になってきます。
また、工場内では密閉された環境での作業が多いため、感染症予防の観点からも換気は必要不可欠と言えます。
そのほかにも、換気を定期的におこなうことで、ショートサーキットと呼ばれる、一部の空気だけが換気され、他の部分の空気が停滞する現象を防ぐことができるのです。
工場内の換気の種類について
工場内の換気には大きく分けて3種類あり、第1種~第3種に分類されています。
第1種換気は、機械を使って外部からの空気を取り入れることと、室内から空気を排出することの両方を換気扇でおこなう方法です。
空気の流れをコントロールしやすいといった利点があります。
次に第2種換気は、外部の汚染された空気や虫などの侵入を防ぐことに重点を置いた方法です。
空気の取り込みだけを換気扇でおこない、室内の空気は自然に排出される仕組みになっています。
なお、室内の空気圧を高めに保つことができる代わりに、建物の気密性が高い必要がある点には注意しましょう。
最後に、第3種換気ですが、室内の気圧を低く保つことを目的としていて、室内の空気を排出することのみに特化した方法です。
利点は設備が比較的シンプルでコストが抑えられ、湿気や嫌なにおいを外に排出することができます。
工場内の換気方法について
工場内の換気には、局所換気、プッシュプル換気、全体換気の3つの方法があります。
局所換気は、有害物質が発生する特定の場所だけを換気する方法で、効率的に汚染物質を除去できます。
次に、プッシュプル換気は、空気の流れを操作して汚染物質を特定の方向に押し出し、排気口に誘導する方法です。
有害物質が発生した際に気流で挟み込んで外に排出することができるため、周りへの被害を最小限におさえることが可能です。
最後に、全体換気は、工場全体の空気を入れ替える方法で、広い工場で均一に空気を循環させたい場合に適しています。
まとめ
工場内の換気は、健康リスクの軽減と効率的な作業環境の作成に必要不可欠です。
そんな換気には3種類あり、第1種換気、第2種換気、第3種換気に分類され、それぞれにメリットがあります。
また、工場内の環境にあわせて、局所換気、プッシュプル換気、全体換気になかから適正な換気方法を選ぶことが重要です。
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