工場を購入する際に気を付けたいアスベスト!概要と注意点をご紹介
2024.11.01
工場の購入をご検討中の方が気を付けたほうが良いのが建物に「アスベスト」が含まれているかどうかといった点です。
ですが、報道などで聞いたことはあっても、具体的にどのように気を付けたら良いのかわからない方が多いかと思います。
そこで今回は、工場を購入する際に気を付けたいアスベストとはどのようなものかに加えて、アスベストが使用されている工場を購入する場合の注意点についてご紹介します。
工場を購入する際に気を付けたい「アスベスト」とは?
アスベスト(石綿)とは、天然に産する繊維状けい酸塩鉱物です。
石綿は熱や摩擦、酸、アルカリに強く、丈夫で変化しにくい特性をもっているうえ、安価で工場用原料としてすぐれていたため、多くの製品の原材料として使用されていました。
たとえば、屋根や外壁などに用いる石綿ストレートや、家屋の天井に用いられるけい酸カルシウム板などに使用されていたのです。
また、ビルの建築工事において、保温断熱の目的でアスベストが使用されている場合もあります。
そんなアスベストですが、繊維が肺腺維症(じん肺)や悪性中皮腫など病気の原因になり、肺がんを起こす可能性があるとわかり、昭和50年に使用が原則禁止となりました。
アスベストが使用されている工場を購入する場合の注意点
先述したように、現在では石綿の使用は禁止されているため、新築する建築物においては石綿を使用することはできません。
しかし、2006年8月以前に着手した建築物のなかには、石綿含有建材が使用されている可能性があるため、購入時には注意が必要です。
ただ、どのように注意して調べれば良いのかわからない方が多いかと思います。
実は工場を購入したり、建築物に関する取引をおこなったりする場合は、宅地建物取引業法や住宅品質確保法により、建築物の石綿の使用の有無について説明や表示をおこなうことになっています。
そのため、説明を受けてわかないことがあればその場でしっかりと確認しましょう。
また、工場などを購入する場合に、石綿を使用しているかの調査結果が記録されている場合、その内容を重要事項説明時に解説することになっています。
くわえて、建築物の改修・解体をおこなう場合は、労働安全衛生法および石綿障害予防規則などに基づいて届け出をおこない、適切な方法で石綿の除去を実施しなければなりません。
ただし、石綿が使用されているかの調査については、宅地建物取引業者に義務付けてはいないため、必ず確認することが大切です。
まとめ
アスベストとは、以前ビルなどの建築工事で使用されていた繊維状けい酸塩鉱物です。
アスベストの繊維が肺がんや悪性中皮腫などの病気の原因となることがわかり、昭和50年には使用が禁止されています。
そして、工場を購入する場合の注意点として、建築物の石綿を使用しているかについての説明や表示をしっかりと受けることが大切です。
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