倉庫の間仕切りを設置するメリットは?素材や消防法上の注意点を解説
倉庫を間仕切りで区分けすると、新しいスペースが作られ便利です。
間仕切りの高さによって目的に応じた分け方もでき、さまざまな使い方ができるようになるでしょう。
本記事では、空間を区切って得られるメリットはどのようなものか、間仕切りに使われる素材の特徴や設置に関わる消防法も解説します。
倉庫に間仕切りをつくるメリット
広いスペースに間仕切りをすると温度調節する範囲が狭くなり、空調システムの稼働効率の向上による節電効果も期待できます。
適切な温度を保った空気が倉庫内で循環して快適な室温をキープできるため、スタッフも気持ち良く作業を進められるでしょう。
そのうえ、空間の区分けによりゴミやホコリ、虫などの異物混入を防ぎ、製品の品質向上にも効果を発揮します。
スタッフによっては、広い倉庫では大人数が動き回ると他人の動きが気になり集中力が低下するケースへの対策も必要です。
間仕切りによって作業環境の衛生管理が行き届けば集中力も高まり、事故防止にもつながります。
倉庫の間仕切りに使われる素材
倉庫で使われる間仕切りの素材は種類が豊富で、それぞれ特徴があります。
作業や人数に応じて仕切りを移動させたり簡易的に使ったりするときは、アルミがおすすめです。
音を遮断し、作業により発生する熱などを周囲に広げないようにしたいときは不燃性や耐震性、遮音性や断熱性の高いスチールが良いでしょう。
セキュリティ面で優れているフェンスは、商品や製品の保管に適しています。
ビニールシートやテントシートなどは、機能性が高いだけでなく、使いやすいなどのメリットもあります。
倉庫に間仕切りを設置するときは消防法に注意
倉庫内に仕切りを使って天井まで区切ると、倉庫内の部屋としてみなされるため消防設備が必要です。
間仕切りで作られた部屋には火災報知器を設置し、火災が発生した際には速やかに周囲に知らせなければなりません。
内部の火災にいち早く気づき、火災被害が拡大しないように注意してください。
消防法により消防設備の設置が定められているため、取付工事が始まる7日前までに管轄の消防署へ届け出ましょう。
ビニールシートやテントシートを天井から吊り下げるような仕切りを設置する際は、上部に隙間があれば問題はありません。
また、防火機能付き素材を使用することで火災による被害拡大を防ぎます。
しかし、天井まで覆うような取り付け方は「部屋」としてみなされるため、消防設備の導入を進めましょう。
まとめ
倉庫内の広い空間を有効活用するためには、間仕切りを設置するのがおすすめです。
作業効率のアップや衛生管理を徹底するためにも役立ちます。
設置場所や用途を踏まえた素材選びが必要となるため、事前にどのような空間にするのかを考えて間仕切りや消防設備の準備をしましょう。
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